CBDって医療でも使われるの?
医療で使われていたら安心だわ!
今回はこのような質問にお答えしていきます。
- CBDの効果・効能
- CBDの医療での活用方法
- CBDで治るとされている病気
- CBDが含まれる薬
それでは早速見ていきましょう。
医療で使われているCBDとはどんな成分?
CBDは大麻の成分の1つで、主にリラックス効果があります。
大麻の違法成分はTHCといい、これは日本を含め全世界で禁止されています。
一方で、CBDは完全合法であり、嗜好品や健康食品として幅広く親しまれており、若者を中心に話題沸騰中の成分です!
CBDは神経に作用するので、うつ病などの精神病の治療に期待されています。そのため、各国が注目している成分なのです。
CBDについて詳しく知りたい方は「CBDとは?種類やメリット・気になる副作用や依存性も徹底解説!」でさらに具体的に解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
【症例・論文あり】医療でCBDはどんな症状に効果があるのか
BDは具体的にどんな症状に効果があるのかな?
CBDにはいろいろな効果があると言われていますが、その多くはなんの根拠もない効果ばかりです!
そこで、ここでは論文に基づき、CBDがどんな病気を治すのかについてご紹介していきます。
まとめると以下のとおりです。
- CBDは子供のてんかんに効果あり
- CBDは薬物の依存症を軽減する
- 現代の深刻な病気!うつ病の軽減
順番に解説します。
CBDは子供のてんかんに効果あり
CBDは子供のてんかんに効果があるという研究があります。
てんかんの患者がCBDを服用したところ、発作の回数が減少したという結果になりました。
具体的な研究内容を以下にご紹介します。
てんかんの症状を持つ120人の子供と若い成人をランダムに割り当て、カンナビジオール経口液剤を1日あたり体重1キログラムあたり20mgの用量で投与する。
結果、1か月あたりのけいれん発作の頻度の中央値は、カンナビジオールの場合は12.4から5.9に減少した。
引用元:Trial of Cannabidiol for Drug-Resistant Seizures in the Dravet
Syndrome
研究結果より、CBDはてんかんの発作を軽減することが分かりました。実際に治療薬も開発されており、後でご紹介するのでぜひご覧ください。
CBDは薬物の依存症を軽減する
CBDは薬物依存にも効果があるとされており、たくさんの国が期待しています。
薬物中毒者が快楽を感じる神経が誤作動を起こしています。この快楽の神経にCBDが働きかけ、調節をするため効果が期待されているのです。
ちなみに快楽を感じる神経経路を、報酬系と呼びます。
「Early Phase in the Development of Cannabidiol as a Treatment for Addiction: Opioid Relapse Takes Initial Center Stage」では薬物依存とCBDに関する研究が報告されているので、興味のある方はぜひご覧ください。
お金や、地位の昇格で幸せを感じるのは、報酬系が刺激をうけているからだね!
CBDは薬物の依存症に効果があることが報告されています!今後も、他の依存に関する治療が期待できるでしょう。
うつ病の軽減
リラックス効果のあるCBDは、精神疾患であるうつ病を治すと言われています。
なぜなら、カンナビジオール(CBD)は抗精神病薬と同じ特性があるためです。
具体的な研究結果を以下に示します。
うつ病の患者を2つのグループに分け、一方に薬とCBD、他方に薬とプラセボを服用し、経過観察をした。結果、CBDを投与したグループのうつの程度が減少した。副作用の発症率はは両グループ同様だった。
臨床結果から分かるよに、CBDを併用することでうつ病の改善が図れることが分かります。
したがって、現代病の一つである精神疾患にCBDは大きく貢献できる思われます。
【世界各国が注目!】承認されているCBD由来の医薬品2選
ここでは現在承認されているCBDの医薬品をご紹介します。
今回ご紹介する医薬品は以下の2選です。
- 2歳以上で投与可能!
- てんかんに効く「エピジオレックス」
- CBDとTHCの合剤「ナビキシモール」
わかりやすく、簡単に解説していきます。
2歳以上で投与可能!てんかんに効く「エピジオレックス」
エピジオレックスはアメリカのFDAが承認している抗てんかん薬です。
FDAはアメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)の略称で、食品や医薬品を管理する政府機関です。
日本でいう厚生労働省のことだね!
エピジオレックスはCBDを原料にしたてんかんの治療薬です。日本では未承認ですが、近いうちに医薬品として登録されるでしょう。
CBDとTHCの合剤「ナビキシモール」
CBDと大麻の主成分であるTHCを配合したナビキシモール(別名:サティベックス)と言う医薬品も存在します。
こちらは多発性硬化症という症状の治療薬です。
本来違法であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)を使用している特殊な薬剤になります。
ヘビの毒の成分を利用した医薬品もあります。
たとえ危険な化合物でも、使い方によっては病気を治すことが可能です。
CBDやTHCは脳神経に作用するので、今後も多くの期待ができます。
科学的根拠なし!CBDで治るか不明な病気
これまでに、CBDの医療での活用について解説してきました。
次に、CBDでの治療が証明されていない病気をご紹介します。
ご紹介する内容は以下の2つです。
- 神経痛を和らげる効果は根拠が弱い
- CBDが認知症の改善を示すにはデータが足りない
早速見ていきましょう。
神経痛を和らげる効果はまだ根拠が弱い
よく、CBDは神経痛に効くという情報を耳にします。
しかし、まだ科学的な根拠が薄く、確実ではないです!
なぜなら、プラセボとCBDの治療レベルが同等であったためです。
引用元:Cannabis‐based medicines for chronic neuropathic pain in adults
治療効果のない薬、つまり偽薬のこと。
思い込みによって症状が回復する場合があるため、プラセボを利用する。
フリスクを薬だと言って飲ませると、症状が良くなったのもプラセボ効果だね
したがって、神経痛のCBDによる改善はプラセボによる可能性が高いのが現状です。
CBDが認知症の改善を示すにはデータが足りない
認知症を改善することを提示するには、データが不足しています。
そもそも研究自体されていないことが理由です。
そのため、真に受けないほうが吉でしょう。
こちらの「Cannabinoids for the treatment of dementia」では、1つの研究だけしか信憑性がないと主張しています。
このように、CBDが認知機能を回復させるということは、現在の研究データだけで判断することはできないでしょう。
医療におけるCBDの期待は高い!
本記事ではCBDの医療での活躍について、解説してきました。
今回の記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- CBDで神経痛を和らげる効果は根拠が弱い
- CBDはてんかんに効く
- 精神疾患にもCBDは大きく貢献できる
論文や実際の研究をもとにご紹介したので、CBDの可能性を理解していただけたかと想います。
医療大麻はCBDをはじめ、さまざまな病気を治療できると期待されています。
しかし、まだ未知な部分が多いので、これからもより一層研究が進んでいくことでしょう。